昆虫の神経系を用いて情報処理機構を研究する利点

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    資料紹介

     しかし、昆虫の情報処理機構がいくら単純と言っても、CPU(コンピューター)は動物において神経細胞にあたるトランジスター、約1 億個を含んでいるが(重さの比率では人間の脳神経細胞の数にほぼ等しい)、今のロボットは昆虫のように、しなやかで巧み、また、環境の変化に適応することはできない。
    というのも、「昆虫がさまざまな環境に適応した複雑な行動をとることが出来るのは、感覚情報の処理や行動制御のための神経機構に独自なシステムがある」(1)からである。
    つまり、脊椎動物の脳を模して大量な情報をCPU で一括して処理するシステムは、演算速度は優秀だが、いわゆるAI(人工知能)による環境適応技術は現段階では非常に難しいのではないか。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ○昆虫と我々脊椎動物の神経系を比較し、昆虫の神経系を用いて情報処理機構を研究する
    利点について説明しなさい。
    第一に、例えば人間の脳神経細胞の数は約 1000 億個に対して、昆虫のそれは 10 万個程
    度と、昆虫の方が圧倒的に研究対象として扱う量が少ないことが大きい。研究をするとな
    れば、何事も単純なほうが良いのである。思考や感情といった高度な条件は、現段階では
    排除すべきということである。しかし、昆虫の情報処理機構がいくら単純と言っても、CPU
    (コンピューター)は動物において神経細胞にあたるトランジスター、約 1 億個を含んでい
    るが(重さの比率では人間の脳神経細胞の数にほぼ等しい)、今...

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