教科書からの引用箇所が多いことから、参考・活用していただきやすいレポートだと思います。
レポート内には、私見も記述してありますので、参考にしていただけると思います。
なお、当レポートサイズはB5版です。
ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
シラバス内の科目の概要より、本教科は、「教育の基礎を学習する。教育の理念、歴史、制度、カリキュラム等の学校教育だけでなく、家庭教育をも含む幅広い学習を目指す。人間の本質とは何かを、人間教育の視点から学ぶ」とあることから、これらの点を意識して、下記のとおり、考察することとする。
1、ペスタロッチーの生涯
ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチーは、1746年生まれのスイスの教育実践家である。民衆教育の父といわれている。彼は、フランス革命後の混乱の中、農村において貧困に苦しんでいる子どもたちを見て、彼らが経済的な自立を獲得するためには、教育が不可欠と考え、これに従事した。そして、経済的自立には、理論ではなく実践的な教育が必要であり、貧困によって荒廃してしまった家庭の再建が不可欠と考えた。そして、実践的な教育を受け、安定した家庭を持たなければ、道徳的に優れた人間は生まれないと考えた。
教育の対象は、個別の教科に対するものだけでは不十分であり、人格形成までをも含めたものが必要であるとし、その対象者は、貧富に関係なくすべての子どもとし、また...