グレート・マザーとオールド・ワイズ・マンによる「グリム童話赤頭巾ちゃん」の解釈

閲覧数3,436
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 1ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

     まず、舞台となる深い森は「無意識」の象徴であり、主人公のトレードマークである赤頭巾は頭を押さえ、包み込むため、「保護」「過保護」の象徴といえる。その赤頭巾を作ったおばあさんは、「守るグレート・マザー」である。赤頭巾ちゃんをおつかいにやるお母さんは、「自立を促すグレート・マザー」であると同時に、幾つもの規制をして「自立を阻むグレート・マザー」でもある。寄り道を促すおおかみは、「自立を促すグレート・マザー」である。おばあさんを呑み込むおおかみは、「生のグレート・マザー」を呑み込む「死のグレート・マザー」の面を表している。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    子ども文化論A
    問:童話や昔話を夢と同様に人間の無意識的な心理過程の表出と考える深層心理学派(ユング派)の理論において、物語解釈のキー概念は「元型」である。「元型」とは、人類共通の体験を蓄積した普遍的無意識のなかに潜む原始的心性を類型化したものであり、ペルソナ、影(シャドウ)、セルフ(自己)、アニマ(アニムス)、グレート・マザー(太母)、オールド・ワイズ・マン(老賢人)などがある。次に、グレート・マザーとオールド・ワイズ・マンによる「グリム童話赤頭巾ちゃん」の解釈を試みなさい。
     まず、舞台となる深い森は「無意識」の象徴であり、主人公のトレードマークである赤頭巾は頭を押さえ、包み込むため、「保...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。