1. 序論
石油は現在最も良く使われているエネルギー資源であり、我々の生活にはなくてはならないものであるが、いつかなくなる日が来るといわれている。本レポートでは、石油の現状と問題点、そして石油やそれに代わるエネルギー資源を今後どのように使っていくべきかを調査・考察する。
2. 石油資源の現状
2.1. 石油とは
「石油」という言葉は、原油、ガソリン、灯油などの総称である。石油とは、炭素と水素の化合物である炭化水素のほかに、硫黄、窒素、酸素などを含む液体で、油田から汲み上げられる自然界に存在する有限の資源である。精製前のものを特に「原油」という。
石油には「在来型石油」と「非在来型石油」がある。在来型石油は、液状で、地下に存在する。非在来型石油は、アスファルトの黒い塊のようなもので、固体状の石油を含む砂やタールの鉱床の中に存在する。
石油の計量は「バレル」という単位を用いて行われる。これは、当初、石油をバレル(樽)で運んだという歴史に由来している。1バレルは、159リットルである。
2.2. 石油資源の使われ方
掘り出した石油はろ過や浄化、熱処理による精製を行い使いやすい形にしてから、プラスチック製品の原料や自動車やバイクを動かすための燃料、ストーブなどの暖房、電気を生み出す火力発電など様々な用途で使われる。
陸・海・空路を合わせた世界の輸送手段の90%は、石油を燃料としており、世界の商品の95%には石油が使用されている。世界の食品の95%は、石油なしでは供給できないといわれ、一頭の雌牛を飼育して市場に出荷するだけでも6バレルの石油が必要である。
我々の生活は、何をするにしても大部分を石油に依存しているといえる。
「石油資源の限界」
目次
序論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
石油資源の現状
石油とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
石油資源の使われ方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
石油資源はどれくらい使われていて、あとどれくらい使えるのか ・・・・ 2
石油資源の問題
3.1. ピーク・オイル
3.1.1. ピーク・オイル論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
3.1.2. ピーク・アウト後に起こること ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3.2. 環境的リスク
3.2.1. 地球温暖化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3.2.2. 大気汚染 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
石油資源に代わるエネルギー
非在来型石油 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
天然ガス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
石炭 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...