「集団援助技術(グループワーク)の展開過程についてまとめよ。」
Ⅰ はじめに
集団援助技術(以下グループワーク)は、集団のもつ影響力を活用して、その集団のも
つ諸問題を解決するとともに、利用者を援助するものである。
グループワークの援助はケースワークと同じように過程として展開される。援助者はそ
れぞれの集団の援助目標を基礎に置きながら、その目標に方向づけられた過程のなかで役
割を果たす。ここでは、グループワークの各過程で援助者がどのような援助をするのかに
ついてまとめる。
Ⅱ グループ・ワークの展開過程
グループワークの展開過程としては、①準備期、②開始期、③作業期、④終結期の 4 段
階がある。
1 準備期
準備期とは、施設・機関において集団援助が必要と判断された利用者たちに対して、援
助者が援助を開始するためのさまざまな準備をするところから、実際に予備的接触を始め
るところまでの段階である。
(1) 利用者への波長合わせ
利用者の一人ひとりを把握しておく。また、援助の取り組みのなかで表面化してくるか
もしれない内容について、あらかじめ掘り起こし、予測をたてておく。
(2)
問題目...