1.分離個体化
マーラーは、母子の二者関係の中で子供がどのように「個」を発達させていくかについての、0〜3歳までの大きな道筋を「分離個体化」過程として捉えた。分離個体化の過程は、4つの下位段階がある。一つ目は、「分化期」である。これは、自分と外界が分化してきて、母親と自分とを違う対象として捉えるようになる段階である。2つ目は「練習期」で、この頃には、子供の運動機能、認知能力の発達が伴うようになり、外界への探索に熱中する時期である。ただ母親の不在には敏感であり、それに気づくと気分の落ち込みがみられる。これは、この頃の幼児が、母親の情緒的エネルギーの補給がある事を前提としている為である。3つ目の...