幼児保育の基本と、教科『生活』の目標や内容との関連や連続性について具体的に考察せよ。
1,生活科とは
生活科とは、1989年(平成元年)の改訂、1992年度からの小学校学習指導要領により、理科と社会の代わりに設置された小学校1・2年の教科である。生活科は、低学年の児童に具体的な活動を通しての直接体験を重視した学習をさせ、社会環境や自然環境を、自分自身とのかかわりでとらえさせることによって、生活上必要な習慣や技能を身につけさせることをねらいとし、学習や生活の基礎的な能力や態度を育成し、自立の精神を養うことを目ざしている。その学習活動は、従来の低学年社会科や理科の内容をも関連的に統合させ、児童の発達段階に即して、近隣公園での遊びなど、地域の社会や自然を活用し、それらをいっそう具体的、一体的に取り扱うことになっている。
2,幼児保育の基本
幼児期は、生活のなかで自発的・主体的に環境とかかわりながら、直接的・具体的な活動や体験を通して、生きる力の基礎となる意欲・心情・態度などを身につけていく時期である。このような幼児期の特性を考慮し、幼児に適切な環境や状況を与えることにより、その心身の発達を支...