子どもの「教育を受ける権利」の保証について
子どもの教育は、人間が生きていく上で不可欠なものであり、人間の生活権と深く関わってくる。我が国の教育で「人権」が法制度上初めて位置づけられたのは、1946年(昭和21)に制定された日本国憲法においてである。
それまで使用されていた、大日本帝国憲法には教育の条文は含まれずに、今の教育法にあたる教育勅語という体制の下でおこなわれていた。教育勅語では、教育は納税と兵役に並び臣民の三大義務とされ、国家から与えられた恩恵的な性格が強かった。
これに対して、終戦後に公布された日本国憲法では、教育勅語に代わるものとして教育基本法が制定された。
日本国憲法第2...