咀嚼回数が摂食行動・主観評定に及ぼす影響

閲覧数1,800
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    咀嚼回数が摂食行動・主観評定に及ぼす影響
    本実験では、ゆっくり噛んで摂食することが、摂食行動や主観評定にどのような影響を及ぼすのか検討することを目的とした。その結果、ゆっくり噛むことで通常時よりも摂食量が減り、摂食時間が長くなることがわかった。また、主観評定では、ゆっくり噛むほど満腹感が増し、それでいて満足感は通常時とほぼ同様であった。そして、好きさは普通に摂食する方が高く評定され、ゆっくり噛むほど低くなった。これらのことから、ゆっくり噛むと、摂食時間が長くなることから好きさが減少することで摂食量は減るが、普通に摂食する時と同等に満足感が得られ、より満腹感が増すことがわかった。
    問題および目的
     ゆっくり食べると血糖値の上昇による満腹感が生じ摂食量が減少することは、今や常識的な見解である。しかし、その実証的な研究は少なく、また、必ずしも摂食量は減少していない(Spiegel,1993)。近年、石井(2003)は、50回以上噛んで摂食させる多咀嚼群と、普通に摂食させる通常群の摂食量などを検討した。その結果、多咀嚼群は食事時間が普通群と比べて長くなり、摂食量が相対的に減少することを報告した...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。