英語学概論試験対策
<比喩とは何か、メタファーとメトニミーについて>
ある語について、基本的な意味とはちがう意味が生まれることを意味拡張というが。意味拡張をすることで、ある語を共通事項のある別なものに置き換えて表現することができ、これが比喩である。意味拡張のプロセスとして、メタファーとメトニミーという二つの比喩が存在する。
メタファーとは、ある二つの異なる概念やものごとの間に類似した概念があるとき、片方の概念を利用してもう片方の概念を表現することである(ある概念を別の概念と関連づけることで、一方を他方で理解する)。ある具体的な概念と、別の抽象的な概念があるとする。例えば、「恋愛は旅のようなものである」といった場合、恋愛という抽象的な概念を、より具体的な旅という概念をもちいて表現し、そこにある、「目的地に向かって進む」、「過程は平坦なものばかりではない」、といった類似性をもって恋愛という概念をより深く理解するのである。そこでより具体的な概念のことを「起点領域」といい、例えられる概念を「目的領域」という。メタファーはこの起点領域と目的領域を対応づけることであり、写像とも表現する。
そして、...