分子化学工学実験
-充填塔によるガス吸収-
<結果>
Ba(OH)2試薬、オーバーフロー、各流量条件での溢流器から採取した試料の滴定結果を表-1にまとめる。
表-1 滴定結果
0.2N 塩酸滴下量[ml] 1回目 2回目 3回目 平均 Ba(OH)2 11.46 11.46 - 11.46 ブランク 12.08 12.00 - 12.04 0.3 [dm3/min] 10.20 9.08 9.18 9.13 0.6 [dm3/min] 9.83 9.50 9.46 9.48 0.8 [dm3/min] 9.78 10.00 10.06 10.03
<結果の整理>
今回の実験では、次の2つの反応により塔出口からの液中の炭酸ガス濃度を分析した。
塔出口からの液中の炭酸ガスとBa(OH)2が三角フラスコ中で(1)の反応をし、残存Ba(OH)2を0.2N HClで滴定している。よって、残存Ba(OH)2量から塔出口からの液中の炭酸ガス濃度を算出することができる。詳しい算出方法は次式のようになる。
次に1)での式を用いて各実験条件および実験結果と塔出口濃度の算出結果を...