米文学史
『自然主義について、具体的な作家を2名以上挙げて代表作をあげながら論ぜよ。』
自然主義
・現実をありのままに描写する文学。
・極端な写実主義。
→容赦なく人間や社会の恥部を描き出す、悲観的・物質的・決定論的な創作態度。
・人間を自然科学的に見ようとしたが、進化論的思想に影響される。
→人間が自由意志をもたず、遺伝と環境によって決定される動物であるという考え方。
・自然主義にはまったく別の意味があり、自然に対する深い愛情を示す作品について用いることがある。
シャーウッド・アンダスン
・アメリカの大地に根を深く下ろした作家の一人。
・彼の作品は、機械文明に対する反発と疎外感、それゆえの逃避というスタイルで一貫している。
・代表作は『ワインズバーグオハイオ』『貧乏白人』『卵の勝利』など。
『ワインズバーグオハイオ』
・本作を発表後、一躍有名となる。
・25のエピソードから成り立っている。
・それぞれのエピソードには表題がつけられ、いくつかは独立した短編としての味わいを備えている。
・作品全体を読み通したとき…
→ワインズバーグの地形が全体として浮...