精神保健福祉援助演習 レポート (約2000字)
課題:精神障害者の危機状況では、自己決定を先送りする場合がある。援助者は何に基づいて行動するか述べなさい。
精神保健福祉援助演習 レポート
課題:精神障害者の危機的状況では、自己決定を先送りする場合がある。援助者は何に基づいて行動するか述べなさい。
精神保健福祉における援助過程のなかで、精神障害者の危機状況においては、ときには自己決定を先送りせざるをえない場合がある。ソーシャルワークとは、取り返しがつかないほどの重大な害と社会正義に関しては、パターナリズムを行使する専門職であるということはいうまでもないが、そのとき援助者が専門職として業務を行う上で、参考にすべきは、やはり危機理論ではないだろうか。
危機理論とは、キャプランの低出生体重児を出産した母親の反応研究や、リンデマンのアメリカ・ボストン大火による近親者の死別研究など、1940年代から1960年代にかけて構築された理論であり、社会福祉、地域精神衛生、精神医療、急性期医療、災害医療、ターミナルケアなどで活用されることが多い理論である。
危機理論における危機状況とは、その個人や家族などがこれまでに身につけてきた方法では対応できないような事態に直面している圧倒的な状況であり、自分ではどうしようもない状況であるいえる。
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