判例百選 民法Ⅱ
第三者の債権侵害と妨害排除 (最高裁28.12.18)
不真正連帯債務―共同不法行為の1人が行った債務免除の効力 (最高裁H10.9.10)
第三者の債権侵害と妨害排除 (最高裁28.12.18)
【位置づけ】債権に基づく妨害排除
【事案】
A―――譲渡―――→ C――S22.6賃借―――→Y 建物建てて所有
S13.7.1~20年間
賃貸借期間満了 賃貸借契約 建物収去土地明渡請求
B ―――賃借人の地位を承継―――→X
S20.3焼失
【第1審・原審】YはXの借地権をもって対抗される立場→Xの請求認容
【Yの上告理由】もともと本件土地に対してはYもXも同様の債権たる賃借権を有するに過ぎない
→Xが優位の権利を有するわけではない
【争点】Q.債権である賃借権(特に不動産賃借権)に
物権的請求権類似の妨害排除請求権認められるか?
A.認められる
【判旨】
民法605条 これらの規定により
建物保護に関する法律 土地の賃借権をもって第三者に対抗できる場合は
罹災都市借地借家臨時処理法10条 賃借権はいわゆる物権...