日本法制史 御成敗式目

閲覧数5,608
ダウンロード数55
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    御成敗式目について述べなさい。御成敗式目編纂の社会的背景や目的、内容、影響などに注意して答えなさい。
     鎌倉幕府の成立により、それまで律令によって掌握されていた公権力が分裂され、朝廷の支配下では公家法、荘園領主の下では本所法が効力をもち、武家社会においても独自の武家法の制定が求められた。こうした中、承久の乱をきっかけに所領をめぐる紛争が増大したため、執権であった北条泰時が中心となり、その裁判の基準を明確化する目的で「御成敗式目」が制定された。鎌倉幕府成立当初は、明確な文章としては表現されていなかった「道理」が根本規範として人々の間で意識されていたが、御成敗式目はその道理を取込んで基準とした。その理由は、すでに自然発生した道理が武士社会に広くいきわたったルールで、それを無視しては武士層の信頼をかちとることが困難であり、また、武士層の統制や朝廷からの自立が目的があったと考えられる。「泰時消息文」によれば、「公家法は漢文で記されており難解であるので、武士に分かりやすい文体の法律を作った」とある。そのため、鎌倉幕府が強権をもって法律制定したというよりも、むしろ御家人の支持を得るために制定したも...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。