白神山地の自然保護と入山規制
○はじめに
環境思想史の講義中にビデオを見て学んだが、もう少し深く知りたいと思う内容であった為、このテーマに指定した。
世界遺産として知られる白神山地。ブナ林の破壊、自然保護運動、入山規制に至った様々な経緯と背景、自然保護のあるべき姿。
なぜこの白神山地は入山規制などしなければならない状況に至ったのだろうか。
入山規制によって本当に保全は可能なのか。自然保護とは何であるのだろうか。
○問題の背景と解決策
・2度の入山規制
白神山地では2度、「入山規制」という問題が議論された。
1度目は林野庁の森林生態系保護地域の指定にかかわって、秋田側の核心地域が入山禁止の措置がとられた。ただし、このときは青森県側についてはそのような措置は取られておらず、入山自粛という形で一応の決着がついた。これは白神山地が青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がる山地の為、県によって措置が異なっている。
2度目は1993年に世界遺産として登録されたために再度、入山規制問題が浮上した。
調べてみると、岩手山や雌阿寒岳などは火山活動によって入山が規制されていたが、白神山地の場合は自然的な...