気象データ
目的
時間的に速く変動している電圧や電流を観測したり記録したりする装置を一般的にオシロスコープというが、中でもブラウン管オシロスコープは取り扱いが容易である上に、高い振動数変化まで追従できる利点があるので、今日もっとも多く用いられている。この実験では、ブラウン管オシロイスコープの取り扱いに慣れることを第一の目的とし、これを用いて(ⅰ)周波数の等しい2つの正弦波交流の位相差、(ⅱ)平滑回路の特性、(ⅲ)微分回路の特性の測定を行う。
実験方法
[1]位相差の測定
A)リサージュの図形による方法
オシロスコープをX-Y MODEで用いると図1.のような楕円の軌跡がブラウン管に描かれる。
オシロスコープ上の軌跡より、 、 の大きさを読み取り、次式より位相差 を計算できる。
・・①
以下にその手順を記す。
(1)図2.に示す位相差回路のH端子をオシロスコープに右下にあるTRIG OR HORIZ INに、V端子をCH2のINPUTに、アースを接地端子にそれぞれ接続する。この時、右上にあるTIME/DIVツマミがX-Yの位置にあることを確認する。
(2)位相差回路のボリュームRを零に...