子どもは、「家庭・学校・地域」の中で成長していくものである。そして、生まれ育った家庭環境が児童・生徒の人格形成や発達に大きな影響を与える。そして、学校生活もそれらに大きな影響を与える。
学校生活の中で、各教科や科目の学習によって、知識や技能、能力や態度を獲得していく。また、獲得したそれらの能力を「特別活動」で活用し、さらに培われた能力を各教科や科目の学習に生かす。このような相互作用によって、児童・生徒の人格形成や発達を進めていくのが学校という教育の場である。
児童・生徒が集団社会の一員として、好ましい人格になるために「道徳的な規範意識」をしっかりと身につけられるようにしていかなければならない。
日本の教育課程は、各教科、道徳(高校は除く)、特別活動、そして、総合的な学習の時間によって編成されている。この中の特別活動について考える。
学習指導要領では、特別活動の目標として、「望ましい集団活動を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り、集団や社会の一員としてよりよい生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育てるとともに、人間としての在り方生き方についての自覚を深め、自己を生かす能...