『乳児期、幼児期の認知の発達とその特徴について述べよ』
【はじめに】
赤ちゃんが誕生してから生後1年間に体重は約3倍になり、2歳までに発達の重要な基礎が形成され、乳児期は一生涯のうちで最も発達する時期である。赤ちゃんは教育を受けることもなく、自らの生命力と行動力で外界との関わりを形成し、飛躍的に成長を遂げるが、この成長はどのような発達構造をしているのであろうか。また、幼児期における爆発的な言葉の獲得、認知の発達はどのような段階を経てなされるか、本稿ではピアジェの理論を取り上げ、乳児期、幼児期の認知の発達や特徴をまとめ、考察する。
【乳児期の発達】
赤ちゃんの研究は、育児記録のような形でたくさんなされてきた。とりわけ有名なものは、ピアジェが
『乳児期、幼児期の認知の発達とその特徴について述べよ』
【はじめに】
赤ちゃんが誕生してから生後1年間に体重は約3倍になり、2歳までに発達の重要な基礎が形成され、乳児期は一生涯のうちで最も発達する時期である。赤ちゃんは教育を受けることもなく、自らの生命力と行動力で外界との関わりを形成し、飛躍的に成長を遂げるが、この成長はどのような発達構造をしているのであろうか。また、幼児期における爆発的な言葉の獲得、認知の発達はどのような段階を経てなされるか、本稿ではピアジェの理論を取り上げ、乳児期、幼児期の認知の発達や特徴をまとめ、考察する。
【乳児期の発達】
赤ちゃんの研究は、育児記録のような形でたくさんなされてきた。とりわけ有名なものは、ピアジェが自分の3人の子どもを観察した古典的研究である。
ピアジェは、知的発達を感覚運動的段階(0~2歳)と象徴的思考段階(2~15歳)の2つに分けた。乳児期における感覚運動的段階は、ことばが確立していない時期であり、「運動」と「感覚」で外界を認識する。ピアジェはこの時期の対象認識の発達を、反射の行使の段階から表象能力の出現までの6段階にわけて説明した。
最...