生活科の評価では単に児童の知識の有無や技能がどれだけ身に付いたかを評価するものではなく、具体的な体験や活動から広い経験や深まり、さらに一人ひとりのよさ、実質的な態度を評価しなくてはならない。これからの評価は目標に準拠した評価を重視するとともに、子ども一人ひとりのよい点や可能性、進歩の状況などを評価し、児童の可能性を広げ、自己実現を図ることができるように評価することが重要である。よって生活科の評価に関してはより正確に行わなくてはならない。生活科における評価の意義と機能として、3点挙げることができる。
(1)児童の良さや可能性を伸ばす評価。評価とは知識や技能がどれだけ身に付いたかを評価すること、さらに児童の劣っている部分を把握することが重用視されてきた。しかし、児童の可能性を見いだし、それを伸ばしていくことが本来の評価と考える。例えば、身近にあるものを使って遊んだり、遊ぶものを作ったりする活動を通して、遊びを工夫してみんなで楽しく遊ぶことができるようにする。「よく工夫できているね」と声掛けすることで児童に対し、共感的な態度を示し、また愛情をもって支援することで児童のよさを把握できる。生活科...