1880年オックスフォード決議による戦時国際法The Laws of War on Land の原敬による訳注版、1894年出版
原 敬 訳注「陸戦公法」のテキスト化
説明
「陸戦公法」は、19世紀末に成立した戦時国際法であり、日清戦争開戦直後に後の首相、原敬によって翻訳出版された本である。この点で、当時の日本が認識していた戦時国際法の認識を知る上で興味深い資料と思う。
基となった決議は1880年のオックスフォード決議であり、翻訳出版されたのは1894年8月、つまり日清戦争開戦直後である。
なお、テキスト化にあたって、旧字体は新字体に、カタカナはひらがなになおしている。また、英語版にない原敬の翻訳時注釈については【※】内に記載、翻訳前条文の間に挿入されている注釈については、「○」以降に記述した。
また、参考として英文のThe Laws of War on Land. Oxford, 9 September 1880も最後に掲載した。
参照
「陸戦公法」原敬、明28.8(国立国会図書館 近代デジタルライブラリーより)
国際赤十字協会HP:国際人道法データベースより
http://www.icrc.org/ihl.nsf/FULL/140?OpenDocument
緒言
一 此書は千八百八十年九月英国オックスフ...