1 現行法上は一人一票の原則が保障されている。しかし、各選挙区の議員定数の配分に不均衡があり、人口数との比率において、選挙人の投票価値に不平等が生じている。
そこで、憲法は一人一票という投票資格の平等のみならず、投票価値の平等をも保障しているのかが問題となる。
演習民法クラス_レポート 29
問題
Xは自宅の屋根が壊れたので、修理業者を探していた。X宅の屋根の損傷は
相当に激しく、今度雨が降れば、家中が水浸しになってしまうほどであったの
で、Xは一日も早く修理したいと考えていた。
ある日、X宅の話を偶然聞いたYが450万円で工事を引き受けると言って
きた。そしてYは、工事代金が200万円以上であれば赤字にはならないと思
っていたが、折からの不景気もあり、取れるところからは取っておこう、と思
って450万円の価格を提示した。Yとしては、Xが工事を急いでいる様子な
ので、相場よりも高くても仕事が取れそうだという読みもあった。もちろん、
客が逃げては困るので、Xが「高い」と言ってきたら値引き交渉に応じるつも
りであった。
ところが、世間知らずのXは、Yの頼もしい態度を見て、直ちにYは450
万円で屋根の修理を依頼する内容の契約を締結した。Xは、費用が少し高いと
も思ったが、なにぶんこのような取引の経験がないので、450万円くらいか
かるのもやむを得ないだろう、と自分を納得させたのだった。
ところが、その後Xは同様の工事代金の相場が200万...