●(課題3)過去2万年間における海面変化の状況を年代の古いほうから新しい順にくわしく説明せよ
地球上の水分は、いつの時代においても常に一定の量が保たれている。ただ、それが時代によって大気となったり、陸地と海洋の間を循環したり、氷河となっている場合があるのである。海面変化という点では、地球の気温の変化の影響が大きく、寒冷化によって氷河が拡大していくと、その分だけ海洋への水の供給が減ってしまうため、海水の量が減少し、海面が低下することになり、一方、温暖化が進んでいくと、氷河が溶け出して海水の量が増えて、海面が上昇することになるのである。
そして、2万年前の地球はというと、ちょうど最終氷期と呼ばれる直近の氷河期の時代であり、海面が現在よりも低い時期であった。現在の地球においては、陸地のおよそ10%が氷河であり、それは体積にして2714万km³であるという。それに対し、最終氷期の氷河は、陸地のおよそ30%程度もあり、体積にして7867km³であったという。それにともない、海面も最終氷河期においては現代よりもおよそ120~140mほど低下していたと考えられているのである。
地域的に見ていく...