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●（課題１）「世界史Ａ」と「世界史Ｂ」基本的性格と目標・内容構成等について説明しなさい。
まず最初に世界史Ａと世界史Ｂで最も異なるのは両者のカバー範囲である。前者は近現代史を中心に概略的に書かれていてそれより前の歴史についてはほとんど触れられていないが、後者は先史以来の通史が人物なども交えて細かく書かれている。そしてこの範囲の違いが両者の基本的性格や構成に特徴を与えていると見ることができる。それぞれの学習目標も踏まえて、これらの点について具体的に考察していく。まず内容構成についてであるが、近現代史を範囲としている世界史Ａは世界の一体化の推移を軸に産業革命・近代国家の成立・列強の世界進出から二度の世界大戦、そして冷戦や第三世界などの現代の諸問題に至るまでを時代の流れに沿って説明している。構成面で特徴的なのは、マクロの視点から歴史を概観して年代記的な説明がなされている点である。ソ連の革命やドイツにおけるナチスの台頭、１９２０年代のアメリカの発展など地域ごとの特定の話題について解説している部分もあるが、それらも帝国主義から第一次世界大戦に発展し、その後戦間期と世界恐慌を経て第二次世界大戦に突...

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