※設題1 和歌形態について具体的に述べよ。
まず初めに、五音と七音の句によって作られる歌を和歌といい、和歌にはさまざまな形態が存在している。それは、「長歌・片歌・旋頭歌・短歌」であると考えられる。以下、それぞれについて具体的に説明していきたい。
まずは、「長歌」について述べる。長歌とは、五・七の句を延々と繰り返す形態をとり、最終的に七音を加えて完成させたと考えられる。(万葉集巻二)石見の国から妻に別れて来るときに、柿本人麿が謡った長歌を一部、触れておく。
「石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそみらめ(中略)・・・
この歌などは、長歌の「五七、五七…五七七」の格調を表す芸術的な歌として知られている。また、長歌が読まれると、それに対して「反歌」が読まれることが慣例となっていると考えられる。反歌にも原則的な格調が存在し、五・七を二度繰り返した後に七で止める形式となっており、後に説明する短歌と同様となっている。三六歌仙の一人、柿本人麻呂の歌った「反歌」
「石見のや 高角山の 木の際より わが振る袖
※設題1 和歌形態について具体的に述べよ。
R0111日本文学概説
まず初めに、五音と七音の句によって作られる歌を和歌といい、和歌にはさまざまな形態が存在している。それは、「長歌・片歌・旋頭歌・短歌」であると考えられる。以下、それぞれについて具体的に説明していきたい。
まずは、「長歌」について述べる。長歌とは、五・七の句を延々と繰り返す形態をとり、最終的に七音を加えて完成させたと考えられる。(万葉集巻二)石見の国から妻に別れて来るときに、柿本人麿が謡った長歌を一部、触れておく。
「石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそみらめ(中略)・・・
この歌などは、長歌の「五七、五七…五七七」の格調を表す芸術的な歌として知られている。また、長歌が読まれると、それに対して「反歌」が読まれることが慣例となっていると考えられる。反歌にも原則的な格調が存在し、五・七を二度繰り返した後に七で止める形式となっており、後に説明する短歌と同様となっている。三六歌仙の一人、柿本人麻呂の歌った「反歌」
「石見のや 高角山の 木の際より わが振る袖...