エコライフの実現にむけて

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    資料紹介

    (1)エコライフの実現にむけて、何が必要だと思うか
     エコライフの実現に向けて必要なことを考えるとき、2つの観点が考えられると思う。まず1つは現状の直接的かつ即効性を伴った改善を行うために何が必要か、という観点。そしてもう一つは間接的・将来的に効果をうむために何が必要か、という観点である。
     前者は発表でも述べたように、「エアコン」を切ることが重要である。もちろん、リサイクルをしないなどエコに貢献する行動は全てとるのが望ましいが、様々なデータを集計、解析していく中で、エアコンの排出するCO2が圧倒的に多いと分かったので、とりあえずエアコンにだけはシビアに注意しておくだけでかなりエコに貢献できると思った。特に多くの人にエコライフを呼びかける時、たくさんのことを強制しても効果は得られないと思う。「これだけは注意せよ」と言われると、エコに無関心だった人も、「それくらいならするか」と思って、全体としてのエコ貢献度は結果的に(たくさんのことを強要するよりも)高まるのではないか、と考える。

    資料の原本内容

    エコプロジェクト最終レポート
    エコライフの実現にむけて、何が必要だと思うか
    エコライフの実現に向けて必要なことを考えるとき、2つの観点が考えられると思う。まず1つは現状の直接的かつ即効性を伴った改善を行うために何が必要か、という観点。そしてもう一つは間接的・将来的に効果をうむために何が必要か、という観点である。
    前者は発表でも述べたように、「エアコン」を切ることが重要である。もちろん、リサイクルをしないなどエコに貢献する行動は全てとるのが望ましいが、様々なデータを集計、解析していく中で、エアコンの排出するCO2が圧倒的に多いと分かったので、とりあえずエアコンにだけはシビアに注意しておくだけでかなりエコに貢献できると思った。特に多くの人にエコライフを呼びかける時、たくさんのことを強制しても効果は得られないと思う。「これだけは注意せよ」と言われると、エコに無関心だった人も、「それくらいならするか」と思って、全体としてのエコ貢献度は結果的に(たくさんのことを強要するよりも)高まるのではないか、と考える。
     後者は、要するに「環境教育」をどうすべきか、という問題と同値なのであるが、それは発表でも述べたように、「体験学習」が重要である。もともと体験学習が重要なことは誰もが知っていたことではあるが、今回の調査で分かった最大のことは少なくとも現代では「知識の詰め込み」が「エコ行動」と「全く無関係」という点である。
    もちろん、だからといって知識に関する教育が無意味だと簡単に結論づけることはできない。なぜならば、エコ行動はおそらくはやはり知識と体験の両方を必要とするもの(知識と体験を変数とする関数)であると考えられるからである。しかし、現在の日本においては体験の部分が圧倒的に不足しているので、知識が多かろうが少なかろうが無関係という結果がでたのではないか、と考える。また、日本人といえども体験学習も少しぐらいはしたであろうことを考えると、エコ行動においては知識の係数よりも行動の係数の方がはるかに高いと考えられる。
    以上より、知識教育をなくすまではいかずとも、教育に携わる方は、臆することなく知識系の授業時間を減らし、体験学習に力を注ぐべきであると思った。

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