大脳を外部構造から見ると左右に左半球と右半球があり,それぞれ,前頭葉,頭頂葉,
後頭葉,側頭葉に分けられ,前頭葉と側頭葉の間の内側に島が存在する.中心溝より前は
運動と行動の制御を,後ろは感覚と知覚情報の分析を司っているといえる.また,左右で
みると,左半球は優位性,すなわち,言語・算術,理論等を主な役割とし,右半球は非優
位側,すなわち,音楽・幾何学・発想等を主たる役割としている.大脳半球の表面,大脳
皮質には,さまざまな機能が分業的に局在している.これを大脳皮質の機能局在という.
それは,働きの上から運動野,感覚野,連合野等に分けられる.中でも連合野は,運動野
感覚野以外の領野で,脳の働き...