仏教学 第2設題

閲覧数1,843
ダウンロード数24
履歴確認
更新前ファイル(1件)

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    仏教思想特徴実践世界他者理解研究精神自己

    代表キーワード

    仏教学

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    『大乗仏教の思想的な特徴について、「菩薩」「六波羅蜜」「空」「利他行」といった用語を用いて説明しなさい』
    Ⅰ.大乗仏教の成立

     このレポートでは、大乗仏教の思想的な特徴について説明していくが、まずはその前に、大乗仏教が釈尊在世当時の原始仏教時代から部派仏教時代を経て、どのような背景の下で成立していったのかについて述べていきたい。原始仏教・部派仏教、特に部派仏教の思想との対比によって、大乗仏教の思想的特徴がよりはっきりと見えてくると考えるからである。

     さて、釈尊滅後百年余りまでは、釈尊の直弟子が教団をまとめ、よくまとまっていた時代であった。しかし、百年を過ぎた頃から、主に戒律上の見解の相違から、仏教教団は、進歩的な大衆部と保守的な上座部とに分裂した。これを根本分裂という。その後も教団の分裂はすすみ、最終的にはおおよそ二十の部派が生じた。これを枝末分裂といい、この時代を部派仏教時代と呼ぶ。各部派は自分たちの思想内容を明らかにした、アビダルマと呼ばれる論蔵を所有し、この時代の僧たちは民衆の教化よりも、仏教の教義を深め、研究することに関心を持っていた。そのことにより、教義面では著しい発達...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。