幼児期に記憶される「食」〜脳が喜ぶ食事を〜

閲覧数2,232
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1.はじめに
     人間は、体外から食物を取り入れて生きている。食べることをやめることは、イコール=人の死である。しかし、ただ何でもかんでも食べれば良いというわけではない。偏った食生活が思いもよらぬ害を招く場合もある。
     ときに、アルコールや糖分の摂り過ぎは糖尿病を招き、外食や出来合いの惣菜類は、家庭のものより味付けが濃いため油分、塩分が過多となる。基本的な食生活を軽んじていると、知らず知らずのうちに健康を壊してしまうだろう。
     大人は食事においてセルフコントロールが出来るが、乳幼児などまだ小さな子どもの場合、その管理は家庭や親に任される。三つ子の魂百までと言うように、幼いときに培われた性格や性向は、年をとってもかわることはないと言われている。そこで本論では、いまの年齢で言うと満2歳である「三つ子」までの食生活が、なぜ大事なのか考えてみることとする。
    2.三つ子の、味覚の“お勉強”
     「生まれたばかりの赤ちゃんには、味の違いを見分ける能力がある。」(人生は食の:24)とあるが、その理由として考えられるのは、安全で体に良いものだけを必要としているからであろう。弱い生き物だからこそ、身を守る本能がとても強く働く。赤ちゃんが甘味を大変好むのは甘味がエネルギー源だからであり、苦味や辛味を嫌うのは、有毒なものが含まれているときに感じる味だからである。
     甘味、酸味、塩味、辛味、旨味の5味には、食べ物が身体にどう影響するか知らせる大切な機能があるわけだが、成人よりも優れているといわれる赤ちゃんの本能的な味覚の鋭さは、「生後3〜5ヶ月にかけて失われてしまう能力」(人生は食の:24)といわれている。
     では、その時期を逃したら、味覚は育たないかというとそうではない。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    幼児期に記憶される「食」
    ~脳が喜ぶ食事を~
    1.はじめに
    人間は、体外から食物を取り入れて生きている。食べることをやめることは、イコール=人の死である。しかし、ただ何でもかんでも食べれば良いというわけではない。偏った食生活が思いもよらぬ害を招く場合もある。
    ときに、アルコールや糖分の摂り過ぎは糖尿病を招き、外食や出来合いの惣菜類は、家庭のものより味付けが濃いため油分、塩分が過多となる。基本的な食生活を軽んじていると、知らず知らずのうちに健康を壊してしまうだろう。
    大人は食事においてセルフコントロールが出来るが、乳幼児などまだ小さな子どもの場合、その管理は家庭や親に任される。三つ子の魂百までと言うように、幼いときに培われた性格や性向は、年をとってもかわることはないと言われている。そこで本論では、いまの年齢で言うと満2歳である「三つ子」までの食生活が、なぜ大事なのか考えてみることとする。
    2.三つ子の、味覚の“お勉強”
     「生まれたばかりの赤ちゃんには、味の違いを見分ける能力がある。」(人生は食の:24)とあるが、その理由として考えられるのは、安全で体に良いものだけを必要としているからで...

    コメント2件

    yukay3809 購入
    テーマが良かったと思います。勉強になりました。
    2006/07/02 21:50 (18年6ヶ月前)

    chiro23 購入
    参考になった
    2006/07/09 1:11 (18年5ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。