現代において教師や教育に望まれていることは、ただ勉強や学習を教えるのだけではなく、躾や道徳規範を教え身に付けさせるなど多岐に及ぶようになった。その理由には社会環境の変化に伴い核家族や一人親家族が増え、親が生活のために働かざるを得ない状況であり子どもの教育にまで目が届かない、手が回らず保育園や幼稚園、学校にまかせっきりになっているからである。そのため躾など道徳規範など昔から親がしてきたことを外部の人間に託すようになってしまっているのである。
また地域住民の繋がりも薄くなり、凶悪犯罪の低年齢化の影響もあるせいなのか地域協力による道徳教育が敬遠されるようになってしまっている要因もある。そのため教師というものは人間性、道徳性を子どもたちに学ばせる役割の割合が大きくなっているのである。
国による教育方針は教育基本法の前文に「我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。」としている。つまり教師の指導することの根底には個人を尊重すること、真...