現代日本の教育は敗戦により日本国憲法が制定されたことにより始まった。戦前は大日本国憲法によって軍国主義、全体主義、国家神道体制、日本主義がしかれ教育においても「お国のために」や「天皇のために」、「神風特攻隊」などから分かるように度々人権も無視されても良いという考え方であった。しかし戦争で負け、連合軍に占領管理のもと日本国憲法の公布により軍国主義は平和主義へ、全体主義は個人主義へ、国家神道体制から社会の非宗教化へ、世界に日本主義を押し付けていたのを止め真の国際社会化へと変化していった。教育も日本国憲法の三大原則である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三大原則を踏まえた上に教育基本法を制定、施行し子どもを教育するための基本として確立された。そして教育基本法の現行法は平成十八年に改正され、教育の目的は旧法から多少なりとも変更されたと言える。現行法は二十一世紀を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成を目指している。しかし旧法からの基本的な理念は一貫しており前述にもあるとおり平和主義、個人主義、社会の非宗教家、国際社会が根底としてあるのである。
平和主義であるが戦後占領国から領土返還を終...