実験目的
シクロヘキサノールをリン酸を触媒として脱水し、シクロヘキセンを合成することを目的とした。
(2)反応式
(3)実験方法
乾燥した100mlナス型フラスコにシクロヘキサノール30.0g(0.30mol)と85%リン酸9.0mlをはかりとり、十分に撹拌した。オイルバスを用いてこれを蒸留し、シクロヘキセンと水とに分けた。この留出物を分液漏斗に
実験目的
シクロヘキサノールをリン酸を触媒として脱水し、シクロヘキセンを合成することを目的とした。
(2)反応式
(3)実験方法
乾燥した100mlナス型フラスコにシクロヘキサノール30.0g(0.30mol)と85%リン酸9.0mlをはかりとり、十分に撹拌した。オイルバスを用いてこれを蒸留し、シクロヘキセンと水とに分けた。この留出物を分液漏斗に移し、同量の食塩水で洗浄した。有機層が白く濁っていたので、それが透明になるまで4回同じ操作を繰り返した。有機層を取り出し、無水硫酸ナトリウム18.6gで乾燥した後、これをろ別し、分留した。
74.5~83.1℃の留分を11.8g得た。
(4)実験結果
シクロヘキセンの収量は11.8gであった。
またその沸点は74.5~83.1℃であった。(文献値83.2℃)1)
収率は、実際の収量/理論収量×100=11.8/24.6×100=47.9
これより48%と求まった。
理論収量は、
より、シクロヘキサノール0.30molよりシクロヘキセン0.30molが生成するので
シクロヘキセンC6H10=82.1g/mol C6H10 0.30molでは24...