国際金融論 分冊2  合格レポート 2009 A

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    資料紹介

    BIS規制とは、国際業務を行う銀行の自己資本比率に関する国際統一基準のことで、バーゼル合意ともいい、BIS規制は、国際間における金融システムの安定化や、銀行間競争の不平等を是正することなどを目的として、定められた。1980 年代以降、先進国における規制緩和や資本取引などの自由化が進み、

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    BIS規制とは、国際業務を行う銀行の自己資本比率に関する国際統一基準のことで、バーゼル合意ともいい、BIS規制は、国際間における金融システムの安定化や、銀行間競争の不平等を是正することなどを目的として、定められた。1980 年代以降、先進国における規制緩和や資本取引などの自由化が進み、金融活動が国境を越えて拡大していった、二国間取引に代表される伝統的な国際金融市場は、オフショア市場やユーロ市場へと変化・拡大していった。国境を越える資本の運動は国家による規制を無規制化させた。
    1982年にイタリアでBanco Ambrosianoの不正送金事件による閉鎖や、1984年に米国でコンチネンタル・イリノイ銀行の破産、1991年にBCCI事件などが起こり大きな問題となった。コンチネンタル・イリノイ銀行のケースでは、FRBは60 億ドルもの資金支援を行ったが、破産してしまった。このケースではあまりに巨額な資金支援に「最後の貸し手」(LLR)が対応できるのかという点と、どのような財務内容であっても銀行は救済されるのかというモラルハザードという点で問題を投げかけた。BCCI事件のケースでは、業務指令が...

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