教育学概論Ⅰ 1分冊

閲覧数1,907
ダウンロード数4
履歴確認

タグ

環境子ども社会文化人間平等言葉自然自由

代表キーワード

教育学概論社会

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

はじめに、「教育」という言葉の意味について解釈していく。
 辞書によると、教育とはある人間を望ましい姿に変化させるために、心身両面にわたって、意図的、計画的に働きかけ、社会で生活するための知識や技能が身につくように教え育てることとされている。広い意味で解釈すると、私たちの身の回りのすべてのものが、すでにある一定の教育的意味を持っており、私たちと何らかの教育的な関係を持っている。つまり、自然環境や文化遺産なども、無意識ではあるが、私たちにとって教育的効果を持つものである。
 しかし、自然環境や文化遺産などは、私たちに教育的効果をもたらしてくれるものであっても、実際に人間に意識的に教育的意図を持ってかかわり合うわけではない。非個人的存在であるが故に、教育するものと教育される側の相互作用が生じることはない。教育という作用は教育を施すもの、教育されるものを導くにせよ、教育されるものが何かを感じとるにせよ、その主体にも客体にも人間存在をおいて考えなくてはならないだろう。そのため、ここでは教育する人間、教育される人間との優位的・人格的・主体的な関係での中の教育関係を考えるものとする。
 教育という...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。