マルタ・キプロスにおけるユーロ導入と経済収斂条件

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    ユーロ導入の経済収斂条件とキプロス・マルタの達成状況
    2007年5月、ヨーロッパの地中海の島国キプロス・マルタ両国が、欧州委員会により、2008年1月1日からのユーロ導入の基準を満たしたとして認定された。その段階では、欧州委員会のホアキン・アルムニア通貨政策担当委員は、マルタでは通貨切り替えへの実際的な準備が着実に進行していると称賛する一方、キプロスに関しては、一層の努力が必要であると述べた。そして7月10日には、欧州連合財務省理事会により、両国とも正式にユーロ導入の承認を受けるに至った。これをもって、EU27か国中、ユーロ圏は15カ国に拡大した。両国の通貨とユーロの交換比率は1ユーロ=0.585274キプロス・ポンド、1ユーロ=0.4293マルタ・リラに設定された。キプロスとマルタはともに地中海の小国であり、その経済の基盤となっているのは観光産業である。ユーロ導入による西欧からの観光客の増加や、直接投資の拡大を見込んでいる。また、2009年にはキプロス・マルタに続き、スロバキアが加入する見通しである。ユーロ導入の承認を受けるには、いくつかの経済的な条件が必要となるが、その基準とは以下...

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