児童福祉論2

閲覧数1,211
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「『児童の権利に関する条約』制定の背景と意義について述べよ。」
    Ⅰ.児童の権利に関する条約とは
     子どもの権利が叫ばれるようになったきっかけは、18世紀の教育思想家ルソーが主張したことから始まった。ルソーは児童を単に大人を小さくしたものではなく、一人の人間として認めるという価値観が重要であるとした。 また、20世紀初めには、エレン・ケイが20世紀を「児童の世紀」とすることを提唱し、児童の権利が最大限に尊重される社会を築くことが重要である、と強調した。
     児童の世紀が終わりに近づいた1989(平成元)年、国際連合は「児童の権利に関する条約」(以下、条約という)を採択した。日本では、主に「子どもの権利条約」と称される。
    条文は、前文および54ヶ条からなり、児童(18歳未満)の権利を包括的に定めている。
    条約は、児童を「保護の対象」としてではなく、「権利の主体」としている点に特色がある。「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」(社会権規約:A規約)、並びに「市民的及び政治的権利に関する国際規約」(自由権規約:B規約)を採択し、認められている諸権利を児童について広範に規定し、児童の人権...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。