不況についての考察

閲覧数1,531
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    不況についての考察
    ①景気循環と不況のメカニズム
    不況は景気循環過程の一環であり、景気循環とは経済活動水準の周期的な波状運動のことである。波状運動というのは景気には上昇と下降があり、上昇の最高点を山、下降の最下点を谷とし、山から谷までの景気下降期、谷から山までの景気上昇期のことである。景気循環は谷から谷、山から山までを一循環として、その過程を好況、後退、不況、回復という四つの局面に分割することが可能である。この景気の一循環を簡潔に説明すると、好況は経済活動が活発で設備投資、生産、雇用、所得が増大し、やがて需要の増大はピークから後退になり、生産、雇用、所得は減少する。特に後退が急激に起こることを恐慌という。後退に続き不況は経済活動低迷、雇用の低水準、利潤の低水準が続き力の無い企業は倒産していく。その後、不況も終わり、少しずつ設備投資がはじまり、景気が回復、需要増大し、経済活動の上昇、好況へと移行していく。これが景気の一循環である。景気の循環には色々な周期があり、短期のものをキチン循環、中期のものをジュグラー循環、長期のものをコンドラチェフ循環という。
    1923年にアメリカの経済学者キチン...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。