「社会環境と発達病理について述べよ。」
1.はじめに
人は環境との相互作用によって、生涯発達しながら生きていく動物である。発達は生得的な要因と環境的な要因との相互作用によるものであり、発達の段階で関わりあう社会的環境の影響を大きく受けていく。従って、人の発達病理を考えるとき、社会的環境の影響をおろそかにすることはできない。
2.発達病理とは
人の発達を考えるとき、社会や人との関わりなしに、発達段階での課題は達成できない。したがって発達病理とは、
「社会環境と発達病理について述べよ。」
1.はじめに
人は環境との相互作用によって、生涯発達しながら生きていく動物である。発達は生得的な要因と環境的な要因との相互作用によるものであり、発達の段階で関わりあう社会的環境の影響を大きく受けていく。従って、人の発達病理を考えるとき、社会的環境の影響をおろそかにすることはできない。
2.発達病理とは
人の発達を考えるとき、社会や人との関わりなしに、発達段階での課題は達成できない。したがって発達病理とは、社会病理と密接に関連し、ある発達段階にいる人に対して社会が要求する行動が、常識的と考えられる枠から逸脱しており、しかも、その行動特性が社会現象として認識されている場合の現象である。「逸脱した社会現象」について青少年の場合を例示し、何故彼らが病理性のある行動をとるのかについて考察する。
3.青少年の病理現象
青少年の代表的な病理現象は不登校である。病気以外の理由で年間三十日以上欠席する小中学生は、約7万人以上いると言われている。彼らが学校に行かなくなったきっかけは、友人関係・学業不振・親子関係など、理由は様々である。例えば「おもしろくない・楽しく...