第5回 レポート課題 「法解釈」
ケース
Xは、京都発鳥取行きの特急「スーパーはくと」の走行する線路上に岩を置いて、
「スーパーはくと」を転覆させた。Xに刑法126条1項の汽車・電車転覆罪は成立
するか。ちなみに、「スーパーはくと」はディーゼル特急である。
今回のケースで議論をすべき箇所は、刑法126条1項に記載されている「汽車・電
車」の中にディーゼル特急であるスーパーはくと(以下“はくと”と表記する)を含む
か否かである。では、ここで、文理解釈の原則に従い、現在発刊されている国語辞典、
『広辞苑』の定義による①汽車、②電車、...