第2回 レポート課題 「Xの罪責について」
ケース
XはAと共謀し、保険金を詐取するために偽装事故を起こした。Xは自車を
Aの運転する自動車に衝突させ、Aに軽傷を負った。そして、その事故の後、
偶然起きた2つ目の事故により、Aは死亡した。このときXが問われる罪は、
どのようなものか。
まず、この事件におけるXの罪の所在であるが、ここでは、①Xが偽装事故において
Aに軽傷を負わせた。②その後の偶発的な事故によって、Aが死亡した。という2点に
絞る。今回は、②については、①における判断により決まるとして、①においてXが罪
となるか、否かの...