第14回 レポート課題 「結果過失犯」
ケース
H大学医学部付属病院では、医師Aらが、麻酔医や看護師とともにチームを組んでいわゆるチーム医療として、患者Xの手術を行った。執刀医であるAは、電気メスを用いて手術を行うため、Xの脚に電極版を取り付けたが、その際、チームの一員である看護師Bがプラスとマイナスの電極を誤接続したために、電気メスではなく、Xの脚に付けた電極が熱をもち、その結果、重度の火傷を生じ下腿切断せざるをえなくなった。当時このような事件は前例がなく、その後の専門的調査・実験の結果、熱傷はプラグの誤接続のみからは生じず、安全装置のない心電...