証券のファンダメンタズ分析には株価を企業のキャッシュ・フローに基づく期待利益、債券は市場金利が決定的パラメーターと考えた。市場では価格変動要因パラメーターが存在し、相互に影響しあって価格が決定されているといえる。証券価格が情報集合(経済的要因、経済外的要因、市場の内部要因)を通じて実体価値を実現できる場でなければならない。この市場の特性は①情報に関する効率性②取引コストに関する効率性の二つがある。
①情報の効率性とは何人も一般に利用可能な情報により経済レントを得ることができない市場をいう。効率的市場は「合理的期待」が形成されている市場と言い換えることが出来る。②取引コストが競争的にきまり、その違いが価格にも影響しない市場をいう。最近では、委託手数料の自由化もこの効率性を促進する役割がある。
証券市場で対象となるのは、株式、債券など投資に伴う収益請求権を有するものである。企業の経営者は資金調達時の資本を負債とするかエクティとするかは資本構成、負債比率の問題として資金調達の中心的課題である。投資家は企業の内在的価値をもとに株価を算定しようとする方法をファンダメンタルズ分析という。
株式には...