言葉の第三の美点は正確さで自分の言いたいことを精密に述べる能力である。正確さの基礎は、単語と単語との細かい差別に対する配慮である。単語の間に細かい差別をつけるのには二つの方法があり、たびたび出てくるある観念、つまり一つの単語の意味におけることなった要素をまず説明する必要がある。そして意味意外に一つの単語がわれわれの心に浮かばせる思想や感情は連想と呼ばれる。一つ一つの単語の語るものがこのように二分されるという事柄自体については、広い範囲の人々の同意が得られているが、呼び方には相違がある。
意味の相違は二つ以上の単語との表示の相違である。つぎに単語の暗示または連想の間の相違がある。二つの単語は意味を同じくしながら聞く人の心にはなはだ異なった感情を引き起こす場合がある。すなわち、それらの単語を使う人の種類について、あるいいはそれらの単語が常用用いられる状況についての非常に異なった観念を暗示し、全体の文章に全く違った気分を与える場合がある。したがって、単語と単語との区別は表示と暗示との二種類の差別が色々と変わった仕方で同時に生ずると、はなはだ複雑微妙なものとなることがある。われわれが多くの単語...