93回薬剤師国家試験問124

閲覧数6,400
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 全体公開

    資料の原本内容

    93回問124
    末梢神経系とその効果器に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    リドカインの局所麻酔作用は、適用された部位のpHにより影響され、酸性部位ではその効力が減弱する。
    コカインは、Na+チャネル遮断に加え、ノルアドレナリンの血管収縮作用を抑制する。
    スキサメトニウムは、骨格筋弛緩作用に先立ち、終板の脱分極を引き起こす。
    ベクロニウムは、骨格筋の静止膜電位を変化させず、終板電位を抑制する。
    ダントロレンは、主に骨格筋細胞膜のNa+チャネルを遮断し、筋弛緩を引き起こす。
      1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
      4(b,d,e) 5(c,d,e)
    解答 3
    ○ 塩基性薬物であるリドカインは、酸性部位おいてイオン型となり、神経細胞内に流入しにくくなりため、効力が減弱する。
    × コカインは、Na+チャネル遮断に加え、ノルアドレナリンの血管収縮作用を促進する。
    ○ スキサメトニウムは、骨格筋弛緩作用に先立ち、神経-筋接合部ニコチン性アセチルコリン(NM)受容体を刺激し、終板の脱分極を引き起こす。
    ○ 
    × ダントロレンは、主に筋小胞体のリアノジン受容体を遮断し、筋小胞体からのCa2+の遊離を抑制するため、筋弛緩を引き起こす。  なお、ダントロレンを適応したとき、骨格筋で活動電位が発生しても筋小胞体からCa2+が遊離されないため筋収縮は起こらない。

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。