94回問123
コリン作動薬及び抗コリン薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
ピロカルピンは、シュレム管からの眼房水の排出を抑制し、眼圧を上昇させる。
ベタネコールは、コリンエステラーゼで分解されやすく、作用は一過性である。
ネオスチグミンは、コリンエステラーゼ阻害作用を有し、手術後の腸管麻痺や排尿障害に用いられる。
ピレンゼピンは、ムスカリン性アセチルコリンM1受容体の選択的遮断薬であり、胃液分泌を抑制する。
イプラトロピウムは、経口投与による吸収が良く、気管支平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。
1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)
解答 4
× ピロカルピンは、副交感神経を興奮させ、シュレム管からの眼房水の排出を促進し、眼圧を低下させる。
× ベタネコールは、コリンエステラーゼで分解されず、作用は持続性である。
○
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× イプラトロピウムは、4級アンモニウム構造であり、水溶性が高く、経口投与による吸収が悪いため、吸入剤として用いられる。なお、イプラトロピウムは、気管支平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。