労働法(保護法)
パートタイマーの均等処遇について、現行法制度の概要と問題点について論じなさい。
パートタイマーとは、一般的に言って小売店などの商業や飲食店などのサービス業では大きな
役割を果たしており非典型雇用の中では最も多くの割合を占めている。法律上で各企業における
正社員よりも所定労働時間が短い者を指すことが多い。統計上では週の所定労働時間が 35 時
間未満の者を指すこともある。
パートタイム労働者は正社員に比べて簡易的な手続きで雇用されることが多いためか、労働条
件を巡ってトラブルが起きやすいといえる。しかし、パートタイマーも労働者である限り、各種労働
法令の適用を受ける。よって、法定労働時間や休日、休憩に関する規定なども適用を受け、年次
休暇についても 1 週間の労働日数に応じて比例付与する方式が導入されている。その一方でパ
ートタイマーの特色に照らした法律上の取扱がなされている。
労働法の分野では、「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律 [平5・6法76号、5・1
2施行] (以下、パートタイマー労働法と称す)」がその代表である。パートタイマー労働法では、パ
ートタ...