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●障害幼児保育の現状を検討し、今後の正当なあり方について考察せよ。
　これまで障害を持つ幼児は、正しい教育を受けられず、その環境からも疎外され、本来あるべき人格価値の尊厳や人間性の尊重からは程遠い位置にあった。 　これが「教育し得る存在」として認められ、昭和５４年４月より「就学義務の完全実施」が実現し、障害を持つ子どもの教育環境が整えられたのである。 　「保育所保育指針」においても障害児保育の促進が具体化されており、「個々の障害の種類、程度に応じた保育ができるようにし配慮し、家庭、主治医、専門機関との連携を密にする。また、他の子どもや保護者に対して、障害に関する正しい認識ができるように指導する。」と述べられている。 　また幼稚園での障害児保育についても「幼稚園教育要領」の中で、障害幼児を受け入れる体制を述べており、更には養護学校等で学んでいる障害のある幼児との交流の場を積極的に設ける事も盛り込まれ、障害に対する健常児の理解を深めようとしている。 　しかし、これまでに述べてきた...

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