社会の人権意識について

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     人権とは、人間が人間らしく生きるために生来持っている権利である。人権は現在の社会で数多く問題、侵害が行われている。人権問題の例として、犯罪被害者の人権、障がい者の人権、女性の人権、高齢者の人権、労働者の人権などが挙げられる。
     身近なものでは、インターネットによる人権侵害がある。近年インターネットの普及で、誰でも簡単に情報を受発信することができるようになった。とても便利になったと感じる半面、個人を誹謗中傷するような発言や差別的な情報などを発信するという事例も発生している。インターネットでは匿名で情報発信ができるため、発信者が人権に対する意識をもっていない場合、容易に人権侵害を行うことができてしまう。また、これらの発信された発言や情報の削除や訂正は、通常ホームページの管理者などしかできない。情報を発信する人だけではなく、情報を管理する人も人権に対する意識をしっかりと持っていないと、発言や情報が放置されてしまう。この放置された情報は、不特定多数の人の間であっという間に広がり、一度広がった情報は容易には訂正をすることができない。
     実際に私自身も過去に些細なことで掲示板に誹謗中傷されたことがある。ありもしないことをなぜ書くのだろうと思った。しかし、一度広まってしまった誹謗中傷は簡単には消すことができず、とてもつらい思いをした経験がある。このような誹謗中傷により、自殺をしてしまうというニュースを耳にすることもある。人が生きるという、基本的人権さえ侵害してしまう可能性を持っている。これらの新しいメディアを使った人権侵害を防ぐための方策の確立が必要である。しかし、一番重要なのは個々人が人権に対する意識をしっかり持つことが重要であるのではないだろうか。これは、インターネット上だけのことではなく、様々な人権問題の解決にもつながっていくのではないかだろうかと思う。

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