立命館大学 美学・芸術社会学
EVAとAVEはアナグラムになっていることなどから女性の二面性の可能性などを視野にいれ、女性とはどのようなものとしてあらわされ、どのような位置におかれていたのかを考察し、述べています。
その他の資料
http://www.happycampus.co.jp/docs/983431725001@hc05/
エヴァとマリアと女性像
美学・芸術社会学L
私が今回、考察したことはエヴァに始まる女性像というものについてである。一番印象に残っていることは「男性は肯定形で表象され、女性は否定形で表象される」という言葉である。これには自身が女性であるということもあって大変なショックと憤りのようなものを感じた。なぜ男性は肯定形であって、女性は肯定形ではなく否定形で表されるのか。このことについて考察したことを以下に述べる。そのことを考えるにあたって、まずは女性とは具体的にどのようなものとして表され、どのような位置に置かれていたのかを整理していくことにする。
女性はキリスト教の中でエヴァとマリアという対象的な二人の人物に二分されている。原罪を犯し、楽園を追放される原因となったり、パンドラの箱を開けてしまった者、つまり女性は諸悪の根源とされてきた。つまりエヴァは女性そのものなのである。しかし対称的にイエス・キリストを生む聖母マリアが反ロゴスであるエヴァであってはいけないという考えから、マリアは絶対に処女懐胎をしなければならなかったのである。聖母マリアは女性いうその段階を飛ばして「母そのもの」でなければならな...