つまり「受容」とは、援助を必要とする利用者が行う数々の試しの機制にもかかわらず、援助者が一貫して利用者を受け容れていき、その態度が利用者によって確認されるならば、利用者は安心感をもち、あるがままの自己に直面することが可能になる過程のことであるとまとめることができる。そして大切なことは、
社会福祉援助における「受容」について論じなさい。
社会福祉援助における「受容」とは、端的に言うと、援助する相手(利用者)をあるがままに受け止めるということである。援助する相手の彼らが生きてきた人生そのものを深く理解することといえる。「受容」を通して、相手との間に強い信頼関係が生まれ、利用者は、その信頼に応えようとする過程で、変化と力を得ていくのである。「受容」は援助のすべてではないが、信頼に至る重要なプロセスなのである。アメリカの社会福祉学者バイステックは、有名な「バイステックの7原則」のなかで、利用者が自らを価値ある人間として取り扱ってほしいという基本的要求を援助者が満たそうとするケース...